司法書士法人あい事務所-会津若松・猪苗代・会津坂下-

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仲間とライバル
« 2012/3/06 »

 

  私は会津若松市で司法書士事務所を開設しています。仕事の範囲も会津若松市及びその隣接市町村がほとんどです。

 司法書士の主な仕事は、法務局と裁判所に提出する書類の作成です。取引先は、登記の仕事を継続的に扱う銀行や不動産業者、会計事務所が多いようです。

弁護士さんや税理士さんと違って、顧問契約を結んで取引している事務所は少数だと思います。通常の方にとっては、家を建てた時や相続の時など一生のうち数度司法書士に関わる程度だと思います。

 この地域には、30名程度の同業者である司法書士がいます。司法書士は国家資格で、資格を持たない人はその仕事ができません。また、司法書士の仕事をするには「司法書士会」という組織に必ず入らなければなりません。

 もちろん、資格があるからといって仕事が保証されているわけではありません。

 私の開業当初は、挨拶まわりをしたり、親戚や知人から紹介されたりしながら、1件1件仕事をしていく感じでした。しばらくするうちに、だんだん仕事を依頼してくれる人が増えて、コンスタントに仕事がまわっていくようになりました。

仕事の量が一定だと考えると、同業者が増えれば自分の仕事の量が減ることになります。その意味では同業者は「ライバル」と位置づけられると思います。同じ地域で新しく開業する人は歓迎されない存在かもしれません。会津若松でもここ2,3年の間に6人の新規開業がありました。

私が開業した10数年前と比べても経済環境は悪くなっています。事務所経営という点では、既存の事務所もそうですが、新規開業はなおさら大変な状況です。

他方、同業者は「仲間」でもあります。相談会や勉強会などでの会話は非常に意義深いものがあります。同業者同士ならではの共感や安心があります。

先日、相談会の雑談で同業者と話していると「目の前の依頼者の相談に真摯に応えること。それが時代の流れに乗ることにもつながる。」と言っていました。まさにその通りだと思いました。そのような気づきも同業者ならではです。

また、仕事上で迷うことを相談したり、協同で仕事をすることもあります。このような場合には、仲間として頼もしく感じます。

私の事務所にも若い女性司法書士がいます。私とは年齢もキャリアも性別も違いますが、打てば響く心強い仲間です。

 私は、司法書士が地域の皆様から選ばれて仕事ができるように、仲間と切磋琢磨していきたいと思います。

 

司法書士 田中裕志