司法書士法人あい事務所-会津若松・猪苗代・会津坂下-

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相続対策3
« 2015/4/01 »

 

質問

 70代男性です。相続税がかかるような資産はありませんが、子どもたちに円滑に家や金銭を引き継がせたいと考えています。そのために何かしておくことはありますか。

 

回答

 相続対策と言っても、相続税の対策だけではありません。スムーズに資産を引き継がせるための対策(遺産分割対策)も考える必要があります。「誰がどの財産を引き継ぐか」を決める前にやっておかなければならないことは、「どのような財産がどのくらいあるか」を把握することです。

 財産には、土地建物、預貯金、保険、株式、動産・・・さまざまなものがあります。まずは、自分の財産を項目別に整理してみることです。土地建物ならば、1筆1棟ごとに記載し評価額も記します。預貯金は銀行支店、口座番号、残高を記載、保険・株式もほぼ同様、動産は主だったものの購入金額と時期を記載します。このようにして一覧表を作ります。これを財産目録と呼ぶことがあります。

 財産を把握するうえで忘れてはいけないものは、債務(借入金など)と保証人になっているかどうかです。プラスの財産ばかりではなく、マイナスの財産も相続の対象となります。マイナス財産があれば、相続人によっては相続放棄を検討するかもしれません。そのための重要な情報提供となります。

 愛する子供たちに財産を残すには、まず財産目録を作ることです。本人の今後の生活を計るうえでも重要な資料となります。

 

司法書士 田中裕志