司法書士法人あい事務所-会津若松・猪苗代・会津坂下-

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相続対策12
« 2015/12/04 »

質問

 74歳女性です。子供はおらず夫に先立たれ、ひとりで暮しています。近くにいる姪に今後面倒をみてもらうつもりです。ちかごろ物忘れがひどくなってきました。老後の準備をしたいと考えていますが、何をすればよいでしょうか。

 

回答

 老後の準備はいろいろあると思いますが、財産の観点から検討事項を整理してみましょう。

 まず、①認知症になって判断能力が乏しくなった場合の準備と②亡くなった場合に備えての準備に分けて考えます。認知症にならずに一生を終える方もいますが、死は平等に訪れます。ですから、①よりも②の場合を優先して考えると良いと思います。

 ②の場面の準備としては、「財産を誰にどのように残すかということ」と「お葬式を含めた死後の手続」があります。財産に不動産がある場合には、特に受け取る人の意向を確認しなければなりません。不動産は固定資産税や保険料、修繕費等の管理費用がかかります。お葬式や納骨など供養をだれに託すか、についても重要な事項です。場合によっては寺院と事前に打ち合わせが必要かもしれません。

  の場合には、「財産の管理」と「どこに住むのか」が重要となります。自

分で収入支出の管理ができない場合には、誰かにそれを頼まなければなりません。また、自宅で暮らすことが困難になれば、施設の入所等を検討します。本人の状態と経済状況などを勘案して決めることとなります。

 

司法書士 田中裕志