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相続生前対策4(建て替え)
« 2018/7/30 »

質問】

 代々農家をしております。孫夫婦と同居しており、この度孫が自宅を建て替えることを予定しています。現在は、土地建物とも私の名義です。注意点をアドバイスください。

【回答】

 自宅の建て替えの場合、注意点は住宅ローンとそれに伴う土地建物の名義です。この点についてお話しいたします。

 住宅を建てるとき、現在では住宅ローンを活用することがほとんどだと思います。まずは銀行等の金融機関に相談するのが先決です。家族構成や属性、収入、土地建物の状況、借入予定金額等を考慮の上、金融機関で審査をします。それをクリアして初めて具体的に住宅の建築を進めることができます。「どのような家にするか」は関心があると思いますが、お金の手当てもとても重要です。

 住宅ローンを使う場合には、土地建物に担保として抵当権を設定することが多いです。建物の名義は、建築資金を出した人の名義にします。自己資金や借入の状況により名義を決定します。土地は、相談者の名義のままにする場合には、担保提供者という立場になります。建物を建てる孫の名義に移転する場合には、贈与税等の検討が必要です。相続時精算課税制度という特例の活用検討も考えなければなりません。税に関しては慎重な検討が必要ですので、税理士や税務署に事前に相談して進めることが重要です。

 土地贈与の場合には、ほかに、相談者の子供等推定相続人への配慮も検討しなければなりません。他の財産を与えるなどして調整を図ることも考えられます。

司法書士 田中裕志