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相続生前対策6(納骨)
« 2018/8/02 »

質問】

 70代女性です。子どもはおらず夫とは死別しております。葬儀納骨等死後のことについて頼める人がいません。どのようにすればよいでしょうか。

【回答】

 葬儀等死後の手続きについては、子どもなど頼める近親者がいればさほど問題とならないことでも、そのような方が見当たらない場合には事前の準備を入念にしておかなければなりません。

 死後の手続きは絶対に自分ではできないので、行ってくれる人を決めておかなければなりません。近親者がいなければ、死後事務を引き受ける団体(会社)に依頼することもあります。「誰に依頼するか」とともに、「どのように行うか」も協議して決めます。そして、その内容を通常は死後事務委任契約書で公正証書のかたちで残します。公正証書は公証人がいる公証役場で作成されます。

 死後事務の内容とすれば、葬儀の内容や納骨の方法がメインとなり、葬儀社や菩提寺との打ち合わせが必要となる場合が多いです。その際に「どの程度の葬儀にしたいのか」「埋葬の場所はどこにするか」などご本人の希望を明確にすることが大切です。

 そのほか、死亡後の役所に対する手続きや水道電気電話などの解約も依頼の内容に含めることが多いです。事前に手続きをリストアップしておくとよいでしょう。

 子どもがいない方は特に、ある程度時間をかけて自分の死後手続きについて検討しなければなりません。

司法書士 田中裕志