司法書士法人あい事務所-会津若松・猪苗代・会津坂下-

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成年後見8
« 2014/9/26 »

質問

 

 一人暮らし70歳です。認知症も心配ですが、体が思うように動かなくなった時の財産管理が気になります。そのことに対応する手続きはありますでしょうか。

 

回答

 

 老齢などにより思うように外出できない。買い物にも銀行にも行けないといた場合の対処法を考えてみましょう。

 まず、食事や入浴などの日常生活については介護保険を利用してサポートしてもらうことが考えられます。在宅でのサポート、施設へ移り住んでのサポートがあります。

 これに対して財産管理については、社会福祉協議会の制度を利用したり事実上知人や施設に管理してもらう方法も考えられます。また、公証役場で「財産管理委任契約」という契約を結んで財産管理を任せる方法があります。

 この財産管理委任契約は、公正証書という公的な書面で作られるので、依頼する内容が明らかで、役所、施設、金融機関に対しても信用力があります。自分の信頼できる人(知人や親せきなど)に財産管理を任せたいと考えているのであれば検討すると良いでしょう。具体的には、自分と任せたい人で公証役場に赴き(電話予約して行ったほうが良いです)、任せたい内容を相談し、(通常は後日)契約書を作成していただけます。

 所定の費用はかかりますが、安心を手に入れることができます。

 

司法書士 田中裕志