「1ケ月や2ヶ月やったからって続けたうちには入らない。20年、30年とやってはじめて続けたと言えるのです。」

これは、今年3月に講演会でおっしゃった税理士の本郷尚先生の言葉です。

30代、40代を中心に30名程度を前にしてのさりげない言葉でした。しかし、私にはかなりの衝撃がありました。本郷先生は、事務所スタッフに対してのメッセージ文書を何十年も書き続けていらっしゃるとのことです。

私は、会津若松市に司法書士事務所を開設して14年になりますが、本郷先生の言葉によって、自分が「目先のことに一喜一憂しすぎていたのではないか」と感じました。

例えば、法改正の案内をする、無料相談会を行う、相続のセミナーを開催する、など自分たちが地域に対してできることは行ってきたつもりでいました。地域の方から「良かったです」「ためになりました」といった反響をいただいてきました。

しかし、決定的に不足していたのは「続ける」ということです。「どんな小さなことでも今まで続けてきたものがあっただろうか」と自問してみると、それが思いあたりません。その場その場で一生懸命やってきたものに、筋が通っていない感覚です。

本郷先生の言葉で自分を振り返ってみると本当に恥ずかしくなりました。

「続ける」ことに関して思い浮かぶのは、ポエムグループ代表の谷ケ城慶二さんです。谷ケ城さんは、会津地方を中心に美容室を多店舗展開され、開業から30年を超えていらっしゃるとききます。

谷ケ城さんは、事業の経営ともに、「会津ネットワーク協会」を主宰されています。会津ネットワーク協会は、会津地方の経済人の交流のために谷ケ城さんが設立された団体で、創立10年程度になるはずです。

月数回の勉強会とその他の交流会を開催し、様々な職業、立場の方の交流の場となっています。谷ケ城さんは超多忙にも関わらず、いつも時間前に席に着かれ参加者を屈託のない笑顔で出迎えます。

私も数回の勉強会は主催したことはありますが、それを10年コンスタントに続けると思うと気が遠くなります。

谷ケ城さんが事業で成功し、各種団体で重責を担っている理由の一つに、続けることが挙げられると思いました。

これからの人生で、1つか2つでも、生涯続けられる何かがあったならば、幸せな人生だろうなと思います。