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結果と不安
小学校6年生の長女は、学校の部活で陸上の長距離走をしています。走ることが好きで、見ていても体が軽そうですいすい走っていきます。
長女が幼稚園のころに家族4人で只見川沿いの道をよく走っていたことを思い出します。あのころは妻の仕事の関係で只見町に住んでいました。新緑の季節のランニングは特に気持ちがよかったです。真っ青な広い空とキラキラした川面と日々色が濃くなる緑に囲まれて、自分と自然とが一体になったような気がしました。
長女は、学校や地域の大会で好成績を収めることもあり、そのことが走るモチベーションのひとつになっているように思います。
しかし、今年は記録の伸びが去年ほどではありません。親(他人)からみればそれはある程度仕方がないことだと思うのですが、本人はその現実をなかなか受け止められないようです。
以前と同じように努力しても記録が伸びない。努力が足りないからだと思い、もっと頑張るけれど思ったようにはいかない。そのジレンマが長女を苦しめているようです。
先日、休日に学校の校庭で長女が走り、私がタイムを計っていると、途中で走るのをやめてしまいました。「もうこれ以上頑張れない」というあきらめの表情でした。
陸上や水泳のように記録がついてまわる競技は大変だなと思います。常に自己記録が頭にあり、それを超えようと必死に努力します。しかし、自己記録は今までの自分の最高結果です。競技を始めたばかりならまだしも、それを超えることは簡単なことではありません。
そういえば、私も事務所を移転し体制を変えた1年前は、売上などの結果を気にして不安になっていたことを思い出しました。「いろいろやっているけれど結果がでない。どうしたらいいのだろう。」そんな気持ちであせりがありました。
今思うと、いろいろやることと結果との間には、ある程度の時間差があることがわかります。その当時もそれまでの経験からわかっていたはずなのに、不安に覆われ結果ばかり追っていた気がします。
長女には「今できることに集中したらいいよ。」とアドバイスしました。自己記録を出せるかどうかは、走ってみなければわからないことです。そのわからないことに気を取られるより、今すべきことを一生懸命することのほうが意味のあることだと思います。
走ることを通じて成長していく長女をこれからも近くで見ていきたいと思います。
司法書士 田中裕志