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幸運と言葉
先日、工学博士の五日市剛さんの講演を聞く機会がありました。「ツキを呼ぶ魔法のことば」という演題で、主に幸運と言葉についてお話しされました。
五日市さんが学生時代にイスラエルに旅行した際に地元のおばあさんから聞いた話が小冊子になり、それが130万部も出回ったそうです。
今回の講演もその小冊子がもととなっていました。講演を聞くと、「使う言葉に気を付けなくてはならない。」ということを強調されていました。
自分にとっていやなことがあった時には自分に対して「ありがとう。」と言うと良いのだそうです。そして、良いことがあった時には、相手に対して「感謝します。」と言うとツキを呼ぶことができるのだそうです。
講演会では、難病を患いながら野球を続け、ついにはプロ野球選手にまでなった青年の話が紹介されました。
彼は、激しい腹痛に襲われ、「命を終わりにしたい。」とさえ思ったそうです。そんな状況のなか五日市さんの小冊子に書いてあることを実践し「ありがとう。」と言いながらお腹をさすっていると痛みが和らいできて前向きな気持ちになることが出来たのだそうです。
私は「そんなことあるのかな。」と思いましたが、確かに言葉が気持ちを変えることがあることは感覚としてもわかります。ちょっと気が乗らないときに「がんばるぞ」なんて言葉にすると、やる気がわいてきたりします。そして、気持ちが前向きだと体も軽く感じられます。
ただ、難病の青年のように命に関わることについても言葉で乗り越えられるかは全く想像がつきません。
自分に嫌なことがあったときどうして自分に「ありがとう」と言うのでしょうか?少し考えても違和感が残りました。「ありがとう」は感謝の言葉だけど、何に感謝するのだろう?と思いました。
ふつう、嫌なことがあれば「ふざけるな」とか嫌な言葉が出てしまいます。でも、そうするとその言葉によってまた嫌な気持ちが増幅します。嫌な気持ちのまま行動しても良い結果は出ないでしょう。このように負のサイクルの中に自分が巻き込まれてしまいます。
そういった負のサイクルを途切れさせ、気持ちをリセットすることばが「ありがとう」なのだそうです。自分に対して「ありがとう」と声に出して言うと確かに気持ちがスッキリします。
私はいままで幸運ということを考えたことはありませんでしたが、使う言葉が大きく影響していることがわかりました。
田中裕志