質問

 同居していた父が亡くなりました。母はすでに他界しているので、相続人は私と弟、妹(どちらも県外在住)です。今後の財産分割の注意点を教えてください。

 

回答

 亡くなった方の財産(遺産)を分割して引き継ぐ場合には、相続人全員で話し合いをします。これを遺産分割協議といいます。相談者の場合ですと、兄弟3人での話し合いです。

 3人の合意があれば、どのような分割割合でもかまいません。同居していたあなたが全部取得するという内容でも良いのです。実際、そのような内容の遺産分割協議も多くみられます。

 しかし、近ごろは遺産分割協議がうまく進まない場合にあたることが増えました。その原因は数々あると思いますが、ひとつに権利意識の向上が挙げられると思います。民法という法律では、年長かどうかや同居の有無について権利に差を設けていません。ですから、原則として兄弟は平等な権利なのです。他方、以前からの「家を継いでいる者が財産も引き継ぐ」という伝統的な考え方もあります。そのギャップが軋轢を生む原因になっていると感じることがあります。

 遺産分割協議をリードする人は、他の兄弟(相続人)に対して、遺産目録を提示してその方たちの意見も聞きながら進めることが円滑な遺産分割協議のためには大切です。