質問

 先日、同居していた父親が亡くなりました。母はすでに他界しているので、相続人は私たち兄弟3人です。ふだんあまり交流がない兄弟ですが、父の遺産をどのように分ければよいでしょうか。


回答

 相談者のように、相続の話し合いで、致命的に仲が悪いわけではないけれどもコミュニケーションがとりづらいケースをちかごろよく耳にします。

 遺産分けの話し合いを「遺産分割協議」といいます。どなたが主導権をもって話し合うかはケースバイケースですが、被相続人(亡くなった人)の財産を管理している人が中心になることが多いようです。まずそこで大切なのが、遺産の全部を他の相続人に明示することです。遺産を他の相続人に知らせないで遺産分割協議をしようとしても、疑心暗鬼を生み話し合いをする場が作れません。

 次に、話し合いですが、できれば相続人全員で一堂に会して話し合いするのが良いと思います。意見の交換がスムーズにできるからです。内容は、全員で合意すればどのように決めても結構です。ただ近ごろは、権利意識や平等意識が高くなったのか、法定相続分をベースに分割が行われることもしばしばです。

 話し合いがまとまれば、決まった内容を「遺産分割協議書」という書面にまとめます。その後の手続きのために、署名して実印を押し、印鑑証明書を添付するのが一般的です。


司法書士 田中裕志