質問

 父が先日亡くなりました。父は2度結婚しており、私には一度も会ったことがない姉がいます。父の財産は、私が住んでいる自宅と少しの預金です。今後、どのように相続手続きを進めればよいでしょうか。


回答

 まず、亡くなったお父さんの法定相続人(法律上相続の権利を引きつぐ人)は、配偶者(妻)と子どもです。奥さんが亡くなっているとすると、子どもであるあなたとお姉さんが法定相続人となります(なお、離婚した元妻はなりません)。次に、遺言の有無の確認です。遺言があれば、原則その遺言を使って遺言の内容のとおりに手続きをします。あなたに財産を残す内容であれば、お姉さんの承諾等をえずに、あなたが単独で手続きを進めることができます。

 遺言がない場合には、あなたとお姉さんで話し合いをして財産の分配等を決めます。実際ここで問題となるのが、ほかの相続人(この場合には、お姉さん)へのアプローチの方法です。一度も会ったことがないとのことなので、慎重な対応が必要です。専門家(司法書士等)に手続きを依頼して住所を調べてもらって、お父さんが亡くなった旨等をお知らせする手紙を送ってアプローチする方法が考えられます。あとは、お姉さんの対応によって進めていくことになります。

 話し合いがまとまれば、その内容を遺産分割協議書という文書にまとめて署名押印して手続きを進めます。他方、返事がない、または返事があったが話し合いがまとまらない場合には、家庭裁判所での調停という方法があります。

司法書士 田中裕志