【質問】

 私は、ガンで余命1年と宣告されています。夫は既に亡くなり子どもはおらず、兄弟は大変仲がいいです。この一年の間に準備しておくことを教えてください。


【回答】

 相続に備えての準備を、財産を中心に説明していきます。まずは、自分の財産を洗い出して目録にすることです。土地建物、預貯金、株式、保険、借金等が考えられます。そして、その証書や証券類の保管場所をご兄弟に知らせておきます。それによって、相続手続きがかなりスムーズになります。相続手続きで大変なのは、財産の特定なのです。

 財産のうち現金に換価しにくい土地建物についてその管理処分方法を兄弟と話し合っておく必要があります。仮に処分(売却)を検討している場合には、隣地との境界が問題となる可能性があります。自分が住んでいる場所でも売却するとなると「商品」となりますので、境界の確定は重要です。土地家屋調査士に相談、依頼することになります。また、仮に売却した場合にいくらくらいになるかという査定をしてもらうもの良いでしょう。通常、不動産業者が無料で査定してくれます。そして、相続税がかかりそうなときには、税額等を税理士に相談することをお勧めします。相続税の申告には10ヶ月という期限がありますので、納税資金の確保等準備が必要でしょう。

 財産とは直接関係ありませんが、葬儀納骨等についても親族と話し合っておいた方が良いと思います。特に「誰に任せるか」は重要な事項です。 

司法書士 田中裕志