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【質問】
65歳ひとりぐらしの男性です。独身で子供もおりません。いわゆる終活を考えています。将来認知症になった場合に備えてどのような準備があるのか教えてください。
【回答】
高齢化社会の加速に伴い、ますます認知症対策が必要となってきています。相談者はひとりぐらしなので、対策の必要性は高いと言えるでしょう。主に財産関係を中心に認知症対策を考えてみましょう。
まず考えなくてはならないことは、「どこでどのように暮らすか」ということです。誰しも住み慣れた自宅に可能な限り住みたいと願うと思います。しかし、体が動かなくなってきたり認知症が進んでくれば、他人のサポートが必要となります。在宅でペルパーさんに来てもらい身の回りの世話をしてもらったり、デイサービスを利用することが考えられます。在宅での暮らしが難しくなると施設での生活を検討します。
これらの流れの中で重要なことのひとつに収入と支出とのバランスがあります。介護や医療のサービスを利用するればそれだけお金がかかります。まして施設に入所すればなおさらのことです。いつまで生きるのかわからないことを考えれば、原則年額ベースで収入と支出はバランスがとれていなければなりません。そうでないと、預貯金を食いつぶして生活しなければならなくなります。
自分で収支のバランスをとれるように配慮できるうちはよいのですが、それができなくなる時に備えて、財産管理契約や任意後見契約を元気なうちから検討しておくことをお勧めします。
司法書士 田中裕志