認知症対策3
【質問】
70歳女性です。一人暮らしをしておりますが、配偶者、子供、兄弟もおらず、いわゆる天涯孤独です。今後もし認知症になった場合のことを考えると不安です。対策を教えてください。
【回答】
まわりに家族、親戚等で自分の面倒をみてくれる人がいない場合には、対策が必要です。主に住む場所と財産の管理について考えてみましょう。
判断力があって体が動く間はあまり他人のサポートを必要としないかもしれませんが、加齢等により支障が出てきた場合には、その程度に応じてサポートを受ける必要があります。
住む場所については、自宅でデイサービスなどを活用して暮らす場合と老人ホームなどの施設に入所する場合があります。その他病院に入院する場合も考えられます。その場合に、介護保険の適用を受けて生活支援や介護をケアマネージャーに計画を立ててもらうこともあります。司法書士などと財産管理契約や任意後見契約を結んで入退所や入退院の手続きを代行してもらうこともできます。預貯金や証券等の重要書類の保管や月々の入出金の管理も同様に専門家に依頼することができます。
このように介護や財産管理の専門家にサポートしてもらって生活を維持することができます。いまのうちから「どのような場合にだれに何を頼むか」を検討しておくと良いと思います。専門家に相談すると良いでしょう。
司法書士 田中裕志