認知症対策8

【質問】

 68歳男性です。仕事をリタイアして一人で暮らしています。結婚はしておらず、子どもはおりません。いまのところ健康状態に不安はありませんが、今から老後について準備していきたいと考えています。どのようなことを検討すればよいでしょうか。

【回答】

 リタイアに合わせて今後の生活や死後のことを準備する、いわゆる「終活」についてのご質問ですね。仕事上高齢者の方の話を聞く機会が多いのですが、終活に関心を持っている方が多いことに気づきます。理由としては、平均寿命が延びて、老後の期間が長くなったことと「自分のことは自分で決めたい」と考える方が多くなったことが挙げられるかと思います。「子どもに迷惑かけたくない」という方もかなりいらっしゃいます。

 老後の準備として、法的な観点から検討していきましょう。この準備を大きく①生前のための準備と②死後のための準備に分けると理解しやすくなります。まず、①生前のための準備として、特に気にしなければならないことは、認知症対策です。「どこに住むか」「どこにお金をどの程度使うか」など重要なことを判断するに際して、判断能力が十分でなくなった場合に他人にサポートしてもらう制度として、「任意後見」や「信託」があります。いずれも、事前に準備することによって効果を発揮します。このとき、「誰にサポートしてもらうか」が重要になってきます。

 ②死後の準備も同様で、サポートしてもらう人と専門家を交えて、財産や葬儀、納骨などについて細かく検討する必要があります。

司法書士 田中裕志