【 質問 】

 75歳男性です。妻と2人暮らしですが、子どもは3人とも県外に住み戻ってくる見込みは今のところありません。自分たちが施設に入ったときのことを考えて家族信託を検討すべきでしょうか。


【 回答 】

 家族信託には様々な使い方がありますが、あくまでも希望を叶えるための手段です。まずは、「どのようなことが心配なのか」を具体的に考えてみることが必要です。

 相談者の場合、夫婦2人とも施設に入った場合には自宅が空き家になります。その時には、自宅の管理が必要になります。定期的に風を通したり、雑草を抜いたり、除雪をしたりして建物の維持管理と近所に迷惑をかけないことを心がけなければなりません。自分自身で行うまたは業者さんに頼んでやってもらう方法も考えられます。

 施設から自宅に戻ってくる可能性が少なくなった場合には、管理とともに将来の自宅の処分についても検討が必要です。自分が健在のうちに売却の可能性があるのか、相続によって子どもたちの代になったときに処分を任せるのか、それによって対策も変わってきます。

 仮に「今のうちから管理を任せたい」「自分が健在のうちに自宅の売却も考えたい」ということであれば、その手段として家族信託の検討をしてみましょう。家族信託は、主に子どもに自宅などの財産の管理・処分を任せる契約です。不動産の場合、所有権移転登記(名義変更)を伴い受託者である子どもの名義になります。自分が認知症等になって判断能力が低下しても、子どもが自宅を売却して自分の施設料等に活用することができるというメリットがあります。


司法書士 田中裕志


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