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家族信託(22)
« 2021/2/04 »

質問】

 75歳男性です。妻と2人暮らし、子どもたちは独立して関東で暮らしています。終活という言葉を耳にするのですが、どこから始めればよいかわかりません。アドバイスお願いします。


【回答】

 「終活」の正確な定義はわかりませんが、人生の終盤にむけての準備を意味するのだと思います。その内容も様々ですが、私がセミナー等でお話している区分にしたがって説明しましょう。

 判断能力を基準に3つの区分に分けます。①判断能力が十分にある状態、②判断能力が乏しい状態、③死亡後の3つです。終活は、①の状態のときに②や③になったときに備えて準備することをいいます。

 まずは、③の自分が亡くなったときの備えです。残された妻はひとりで生活できるでしょうか。場合によれば、施設への入所が必要かもしれません。その場合の施設費用や生活費は収入で賄えるでしょうか。自宅が空き家になった場合、誰がその管理をしますか。その後売却する場合に、いくら位で売れるのか見当はついているでしょうか。または、妻や子どもに残す財産は把握しているでしょうか。遺言が必要な場合が出できます。

 次に、②認知症等により判断能力が乏しくなった場合には、自分の財産や収支を自分で管理できなくなる可能性があります。その場合に備えて家族信託や任意後見制度を利用することもあるかもしれません。

 このように、自分(たち)の将来を具体的にイメージして課題がある場合にはあらかじめ対処することが必要です。エンディングノートがその手助けをしてくれることもあります。


司法書士 田中裕志


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